地図のリトファンを作る方法
地図のリトファンは、光を当てるまでは何の変哲もない薄いプリントです。光を透かすと山や渓谷、クレーター、街の通りが浮かび上がります。プラスチックが薄いところは明るく、厚いところは暗く見えます。
地図のリトファンとは
リトファンは、画像を厚みに置き換えたものです。厚い部分は光をさえぎって暗く見え、薄い部分は光を通して明るく光ります。明かりを消すと淡い凹凸のあるパネルですが、後ろから光を当てると画像が浮かび上がります。
地図のリトファンでは、画像は実際の標高データから作られます。陰影起伏によって、陰影付きの地図と同じように尾根や谷が際立つので、光を当てると山脈や渓谷がはっきり見えます。
- 窓辺や棚、ライトボックス用のパネル。
- 窓やランプの前面に使う円形のピース。
- ランプ:月のランプのように天体全体を中空の球にしたもので、LEDライトの上に置きます。
リトファンメーカーで作る
無料のリトファンメーカーはブラウザー内でモデルを作り、光が透ける様子を3Dプレビューで確認できます。
- 作るものでパネル、円形、ランプのいずれかを選び、天体を選びます。地球、月、火星など、一覧にある天体から選べます。
- 場所で山、渓谷、都市を検索し、地図をドラッグやズームします。明るい輪郭がリトファンになる範囲です。パネルの場合は、16:9、3:2、4:3、正方形、3:4、2:3から形を選びます。
- サイズで幅(50~250 mm、初期値120 mm)を設定し、フレーム、窓に吊るすためのループ、スタンドを選びます。
- 画像で光に浮かび上がらせるものを選び、コントラストと明るさを調整します。
- 厚さと精細さで、最も薄い設定と最も厚い設定を確認します。
- Light onを押してプレビューの光のオン・オフを切り替え、3MFまたはSTLをダウンロードします。
作成するたびにメッシュチェックが行われ、プリントが閉じた水密な形状かどうかが表示されます。
パネルには最大150°のゆるやかなカーブを付けることもできます。カーブしたパネルにはスタンドが付きません。
画像を選ぶ
- 陰影起伏(初期設定)は北西から光を当てるので、尾根や谷が際立ちます。山や渓谷に最も向いています。
- 高さ(高いほど明るい)は、高い土地を明るく、低い土地を暗くします。火山、島、単独峰に向いています。
- 地表写真(NASA)は月や火星などほかの天体で選べ、地表の実際の写真を使います。
- シティライト(道路が光る)は、OpenStreetMapの道路を薄く描いて光らせ、その間の街区を厚く暗くします。夜空から見た街のような仕上がりです。
コントラスト(0.3~3)と明るさは、場所を変えずに画像を変えます。反転は明暗を入れ替えます。
シティライトは地球のパネルと円形のピースで使えます。道路の幅、道路の明るさ、主要道路の周りの光、水域の見え方といった専用の設定があります。
リトファンに向いた場所
差し渡し5~50 kmの山や渓谷が、最もよい画像になります。それよりずっと狭い範囲では見せられる起伏が少なすぎ、ずっと広い範囲ではディテールが失われます。
深い谷と鋭い尾根は特によく映えます。陰影起伏によって、くっきりした明暗の線になるからです。グランドキャニオン、ヨセミテ渓谷、マッターホルン、富士山などがよい例で、どれもメーカーからワンクリックで選べます。
シティライトでは、差し渡し2~8 kmの町や都市が道路を最もよく見せます。メーカーで描ける範囲は最大16 kmです。
グランドキャニオンのパネルやシティライトのパリを試してみましょう。
月・火星・地球のランプ
ランプは中空の球で、内側はなめらか、外側に天体の地表があります。光の開口部を下にして直立させ、サポートなしで一体で印刷できます。くぼみのあるスタンドが下のライトを支えます。
直径を60~200 mm(初期値120 mm)から選び、光の開口部を選びます。小型LEDなら30 mm、LEDティーライトなら40 mm、LEDパックライトなら55 mmです。小さなランプでは、サイズに合わせて開口部が小さくなります。
月やほかの天体では、ランプは初期設定で実際の地表写真を使います。地球のランプには海底地形を加えて、海底まで見せることもできます。
月のランプ、火星のランプ、海底付きの地球のランプから始めてみましょう。
厚さの設定
リトファンのどの地点も、2つの厚さの間に収まります。最も薄い(最も明るい)は0.4~2 mm、最も厚い(最も暗い)は1.5~6 mmに設定できます。初期値は0.8 mmと3.0 mmで、最も厚い値は常に最も薄い値より0.8 mm以上大きくなります。
2つの差を大きくするとコントラストが強くなりますが、より明るい光が必要です。最小の厚さを薄くするとよく光りますが、とても薄い部分は壊れやすかったり、すき間ができたりすることがあります。
フレームは画像の最も厚い部分より少し厚いので、暗いままでパネルを補強します。
精細さは、標準(ファイル小)、高精細(初期設定)、最大(ファイル大、低速)から選べます。ほとんどのプリントには高精細で十分です。
リトファンの印刷設定
- フィラメント:白またはナチュラルのPLA。色付きや暗い色のフィラメントは光をさえぎります。
- インフィル:厚さだけで画像ができるよう100%にします。インフィルのすき間は、光を当てると模様として見えてしまいます。
- 積層ピッチ:0.12 mm以下にすると、ディテールが最もよく出ます。
- 速度:外壁をゆっくり印刷すると、画像がきれいになります。
- パネル:ファイルのとおり立てた状態で、ブリムを付けて印刷します。スタンドはその横に平置きで印刷されます。
- ランプ:開口部を下にして直立させ、サポートなし・ブリム付きで印刷します。最上部の数センチは速度を落としましょう。
立てて印刷すると、画像を作る厚みはノズルの横方向の動きで描かれ、層を積み重ねるより細かくなります。リトファンを通常立てて印刷するのはそのためです。背の高い薄いパネルはぐらつくことがあるので、部屋にすき間風が入らないようにしましょう。
ほかの地形プリントの一般的な設定は地形モデルに最適な印刷設定を参照してください。
光を灯す
LEDライトを使いましょう。炎のあるティーライトはPLAには熱くなりすぎます。
パネルは、後ろから日光が入る窓辺や、LEDパネルやLEDテープの前に置くといちばんきれいに見えます。吊るし用ループで吊るすか、溝付きのスタンドに立てて後ろにライトを置きます。
ランプは、選んだ開口部に合わせて、LEDティーライト、小型LED、LEDパックライトの上にスタンドごと置きます。
暖かい白色光ならやわらかい古紙のような風合いに、寒色系の白色光なら雪や岩らしい見た目になります。1点の強い光より、均一に拡散した光のほうが画像がよく見えます。


